加工食品
粉砂糖をまぶしたような白い粉。これは干し芋から滲み出してきた天然の糖分です。黄金色の干し芋にとっては意図せず出てくるものですが、ほんのり甘いうま味でもあります。
下巣畑農産さんは、自身の人生の変化を干し芋づくりに重ねることがあるそうです。計画通りにいかないことは悪いことではない。思い通りにならない偶然から、予想もしないおいしさや形が生まれることがある。それを許容して生きていくところにご褒美のような喜びや楽しさがあるのかもしれません。
そう思うと、この未完成の作品が、これから訪れる未知の未来への希望のようにも見えてきます。