デザイン
パリのムルロ版画工房で制作された、リトグラフィの代表作「構成80」。黒い画面に無数に刻まれた白い点は、一つ一つ表情が違います。それぞれに個性を持った点は、まるで社会の縮図のようにも見えてきます。自分を例えるとどの点だろう。
そんな想像を形にしたのがこのピンバッジ。131個の点の1つずつがバッジになっていて、お気に入りの点を選んで買うことができます。しかも131番までのシリアルナンバー入り。
いざ買うと思うと点の見え方が変わりませんか。一つ一つじっくり見て選んだその点を身につけて帰る。社会の縮図のようだった画面の点が、実際に社会の中で存在するようになる。見る楽しみ、買う楽しみ、そしてそれが世界に広がる想像。その全体がアートプロジェクトとなる秀逸なアイディアだと思います。