和食
黒い画面に堂々とした白い丸。料理界ですっぽんのことを「丸」と呼ぶらしい。そこで、すっぽんを使った卵豆腐で丸い形を作り、そのなかにイカ墨とオリーブオイルを絡めた黒いご飯を詰めました。お椀に出汁を張るとまさにこの絵そのもの。よろづやさんいわく、この料理は「完全に形から入った」そうですが、洋の材料をも自在に使いながら、和食らしい繊細な味に仕上げるところがさすがです。
この料理は、2020年の「おいしいもので作る善三展」で制作されたものの、コロナの影響で誰にも提供されることなく幻に終わっていた料理の再現です。今回新たなアレンジが加わり、旅館よろづやに宿泊すると予約で味わうことができます。